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ジャンルフリー生活ログ

Voice of Cards ドラゴンの島 (2021)

こんな人におすすめ

概要

 安元洋貴GMを務めるTRPG風ゲームと紹介され、GMがいるテレビゲームとは?と興味を持ってSteamで購入。のんびりプレイして1周目は12時間くらい(うろおぼえ)、全実績解除時点のSteamプレイ時間29.6時間。丁寧にプレイして運がよければ1周でほぼ全実績解除できる。シナリオとキャラクターは趣味に合わなかったが、探索や戦闘等のシステムは面白かったし、ゲームの定石を知っていれば楽しくさくさく進められる難易度なのも良かった。

趣味に合わなかったところ:シナリオ

 TRPG風と聞いて、ゲームブック風を期待したが、実際はTRPGリプレイをモチーフにしたボードゲーム風だったと思う。最初にプレイしたときは、キャラクターの性格や背景の解像度がまちまちで、困惑した。レトロなゲームっぽいかもしれない。特に、終盤の展開は唐突で、あっけにとられた。

 わけのわからないシナリオについて考えて行き着いたのが、リプレイ風という解釈だった。複数のTRPGプレイヤーが、各自自由に作成したキャラクター(あるいはGMが用意したお助けNPC)を持ち寄って、ドラゴンの島というシナリオをプレイしたリプレイに基づいて、肉付けしたとすると、まちまちな設定の深さも唐突な展開も納得できた。

 シナリオとは別によくわからなかったのは、頻繁に主人公の行動を選ばせること。好感度はないので、影響は次のセリフが変わる程度で、そもそも大差ない選択肢も多く、ゲーム性がなかった。GMの語りだけで飽きないようにという配慮だろうか。

 なお、安元洋貴演じるGMは、プレイヤーをゲームに導き、茶々を入れたりヒントを出したりするマスコットみたいだった。

面白かったところ:フィールド探索と戦闘

 フィールドやダンジョンは、机の上に伏せて並べられたカードで表現されていて、プレイヤーがコマを進めるとカードが表に返されて地形やイベントが明らかになる演出。踏破したところが視覚的にわかるのが単純に楽しい。ただし、フィールドの横移動が特殊で、移動しにくい箇所が多かったのが残念。

 戦闘は、全体的にシンプルで楽しかった。ターン制。スキル発動リソースのジェムが陣営共通なのでジェム補給、スキル発動、ジェム不要行動特化など、スキル構成・メンバー構成で工夫できて面白かった。普通に遊べば、金稼ぎやレベル上げといった作業が不要な調整になっている思われ、戦闘にうんざりすることがなかったのも大きい。

その他(主に実績関係):

  • 収集要素について、項目を1つずつ開いて確認しないと取得状況がわからなかったり、購入画面で所持状況を確認できなかったりというのは手間だった。
  • フィールドに色々仕込まれているのが面白いところだが、狭いところの横移動がとてもしにくかった。WASDだったが、ジョイスティックだと斜め移動ができるのだろうか。
  • とある実績が全くわからず、お手上げになって調べたところ、フィールドでランダムに発生する、結果もランダムなイベントにおいて、ある展開を見ると、解除できるというものだった。序盤から発生するイベントらしいので、運だと思うが、他の実績を全て解除した後に、ひたすら歩き回ってイベントを起こしてハズレを引くというのを繰り返すのは苦痛だった。フィールドに色々仕込まれているのはこのゲームの面白いところで、イベントの種類も多く、全実績解除間際でも初めて見るイベントがあったのは驚いたが。
  • オート機能が欲しかった。
  • ゲームの終了方法がわからなかった。メニュー>オプション>その他の中にあるとは思わなかった。